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女の一言

原発の問題が肩にのしかかる重荷のように、また、胃袋に出来る潰瘍のような不快感を全身にまきちらしてくる。
 福島があのような状態で、多くの人達が避難をよぎなくされ、いつ、自宅に帰れるかも分からぬ時に、海江田経産大臣は「原発の安全は確保されたから」と、玄海原発の再稼働を要請した。「国が保証する」とも言った。福島では、いまだ何も保証されていない。所詮、再稼働を急ぎたい経済界と経済産業省の官僚の意向で、言わされているのだろうが、あまりの無神経と、無智に、あきれかえる。人間性を疑ってしまう。

玄海町での、国の地元住民への説明会は、広告代理店が選んだ7人の住民代表に対して、安全であると説明。原発が、地域に大きなお金をおとすことと、雇用を生み出すことを理由に、原発賛成の町長と県知事は、国が安全を保証したからと、再稼働を受け入れた。
 その後、管総理が、原発のストレステストを行うと言った。
このテストが、再稼働の条件にはならないと、原発推進派がごねている。安全テストを拒んでいるのだ。そこに、地元説明会に対して、九州電力が、一般住民の意見として、原発賛成のヤラセメールを送ったことが発覚。
町長、知事は、国の意見がゆれているということで、再稼働を取り消した。この、町長と知事は、九州電力との怪しい関係を指摘されている。(東京新聞7月10日朝刊)
経団連は、原発の再稼働を求めて、政府に対して、プレッシャーをかけている。メディアは、「総理をやめさせろ」と、原発問題の根本から国民の目をそらすようなバッシング異常報道をくりかえしている。ストレステストは当然のことである。

安心と安全と美しい自然を愛し、安らかなる未来を望む我が脳が、情報の一つ一つに反応してしまう。
「今の経団連とか電力産業って、戦前の軍隊かマフィアみたいだ。」
自分が何をしているのかわからぬ醜いゾンビのようで、気持ち悪いし、危ないと思う。
「東京一区で、海江田に一票いれたのは、間違いだった!」
「メディアは権力とスポンサーのただの広報機関になってしまった!テレビ離れが起こり、新聞が売れないはずだ!」
結局、人間は、お金に弱いんだ!

最後の我が不平に、対して家内が一言。
「自分の子供や孫の未来を考えれば、原発なんか必要ない!
 お金より安心安全が大切に決まってるでしょう!
 海と大地を耕して、自給すればいいのよ! きっと幸せよ!」
うーむ。女は凄い。本能的に、本当の幸福を知っている。
もたもたしていると、生命の最後の切り札の、大地も海も空気も水も失われ、取り返しのつかないことになってしまう。
2011年7月9日 海江田は、「地元住民が決めることだ。私が決めることではない」と、言った。この無責任!

金のためならなんでもやってしまう経済界はおかしいし、
その経済界の太鼓持ちのようなメディアもおかしい。

両親からは、物事を行うのに、それが、損か得か考える前に、それが、良い事か悪い事か考えるよう、教えられて育った。
どんなにお金になることでも、悪いことは、決して行ってはいけない。
また、お金にならないことでも、良いことは、率先してやりなさい。それが、人の道です。と、教えられた。
一時の経済の繁栄のため、自分達の子供や孫から、美しい水と空気と大地と海と、素晴らしい未来と健康を奪うのは、誰が考えても悪である。

9月19日 明治公園で開かれる反原発デモに参加します。


滝田 栄
2011/7/12